長崎市に住む80代の女性が《警察庁の極秘捜査スタッフ》を名乗る男らとのLINEのやり取りで、銀行口座に入っていたほぼ全額の現金215万円を騙し取られました。
被害にあったのは長崎市内に住む80代の無職の女性です。
警察によりますと女性はことし6月11日、自宅の固定電話にかかってきたNTT職員を名乗る男からの電話で「この電話は犯罪に使われているので止められる。警視庁の警察官が担当しているから電話を代わります」などと言われました。
その後電話に出た《警視庁の極秘捜査スタッフ》「高木二郎」を名乗る男の求めに応じ、女性は男にLINEを教え、LINEの添付画像で「高木二郎」の名前が入った警察手帳をみせられました。
警察が提供した画像では《警部 高木二郎》と書かれているのが確認できます。
女性は男に「あなた名義で開設されたみずほ銀行の口座に1億円ある。その金は犯罪で生じた金だが、あなたの金と区別がつかないのであなたの金を守るため、今入っているお金をすべて出してゼロにして下さい」などと言われたことを信じ、口座に入っていたほぼ全額にあたるおよそ215万円を、最初の電話から9日後の6月20日に指定された口座に振り込み騙し取られたということです。
振り込み後、連絡が取れなくなったことからおかしいと思った女性が、およそ3ヵ月たった今月11日に警察に相談し事件が発覚しました。
警察では「警察がLINE電話でやりとりすることは絶対にない」として、電話でお金の話をされたら必ず家族や警察に相談するよう呼びかけています。
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