今年、松江市にオープンした非日常を味わえるオシャレなグランピング施設「EXTRAORDINARY PLACE MOTOSHIMA」。
アウトドアブランド「OLD MOUNTAIN」が1960年代のLAをイメージしてプロデュースしたもので、無人島を丸ごと貸し切ることができると評判を呼んでいます。
一人の世界的レザーアーティストが2年かけて開拓したという無人島、一体どんな場所なのか?そして、この場所に込められた思いとは?

革を使って様々な作品を生み出す一人の男性、本池秀夫さん、73歳。国内外に多くのファンを持つ、世界的なレザーアーティストです。

18歳で製作活動を始め、20歳で自分のブランドを立ち上げた本池さんは、無形文化財保持者にも認定された、まさにレザーアートの第一人者。
製作活動を始めて半世紀を迎えた2021年には、故郷・米子市に世界初のレザーアートミュージアム「本池美術館」をオープン。
地域文化の振興に大きく貢献したとして、文部科学大臣賞も受賞しました。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「同じことを50年以上やっているから、『もうこのくらいのことだったら鼻歌もんでしょ?』とよく言われたりするけど、全然そんなことなくて、未だにやっと作らせてもらっているかなという感じです」

美術館で、特に目を引くのが巨大なキリン。
その高さは何と6メートル!
言わずもがなすべて革で作られています。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「製作時はビルの3階くらいまであるような工事用の足場をぐるりと組んで、そこで上がっていきながらワンフロアワンフロア、1階と2階みたいな感じで、ぐるりと回りながら作っていく。どんどん大きく高くなっていくわけです」

リアルな生命力、そして革ならではのあたたかみも感じる作品の数々を生み出してきた本池さん。
実は、数年前から人知れず新たな挑戦を始めていたといいます。

この日、取材班が訪れたのは、松江市の大根島近くにあるとある場所。
そこで待っていたのは、自ら小型ショベルを動かす本池さんです!
いったい何をしているのでしょうか?

レザーアーティスト 本池秀夫さん
Q.何の作業をされている?
「いま砂を入れて、きれいにフラットを出しているんですけど、1人でみんなやって、無人島がこんなことになった」

なんと本池さん、4年ほど前に大根島のすぐ近くに位置する無人島を購入し、1人で島を開拓していたというのです。

そして今年、この場所にオープンしたのが、グランピング施設「EXTRAORDINARY PLACE MOTOSHIMA」。
アウトドアブランド「OLD MOUNTAIN」が1960年代のLAをイメージしてプロデュースした施設です。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「無人島1島貸切という感じですね」

「MOTOSHIMA」のコンセプトは、“自分だけの非日常空間”。
ここでは1日1組限定、ヴィンテージのキャンピングトレーラー「エアストリーム」に宿泊することが可能。
薪ストーブサウナなどこだわりの設備も多数設けられていて、貸切の無人島で、特別なひと時を味わうことができるんです。

特別に、エアストリームの中に入らせてもらいました。

小林健和キャスター
「うわ~、すごい!無人島のグランピング施設で、こんなおしゃれな空間が!」
本池さん
「備品も全部アンティークで、ここのオーナーのこだわりでみんなできているんです」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。