鹿児島市のドルフィンポート跡地で県が計画している新たな総合体育館について、住民グループは20日、建設場所の見直しを求める要望書を塩田知事あてに提出しました。

要望書を出したのは、鹿児島市のドルフィンポート跡地の前で宿泊業や賃貸経営などを行っている住民ら6人です。

鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地では、県が新しい総合体育館を建設する計画ですが、住民らは要望書で、高さ最大30メートルの体育館がこのまま建設された場合、鹿児島の象徴である桜島と錦江湾の眺望が損なわれ、観光などにも取り返しのつかない深刻なダメージを与える懸念があるとして、別の場所への見直しを求めています。

(住民グループ 兒玉百合香さん)「別の場所で再考していただけたらと願う。抜本的に見直していただきたい」

また先週、議会で塩田知事が資材価格などの高騰を受けて総合体育館建設の事業費が313億円からさらに増える可能性を示した点についても「県民への十分な説明が行われていない」としています。

(住民グループのアドバイザー 政所顕吾さん)「313億円で到底賄えない、入札もどうなるか分からない、という状況であれば計画が可決された前提条件も崩れる」

要望書は20日は51人の県議全員あてにも提出されました。

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