陸上自衛隊とフランス陸軍による国内でのゲリラ攻撃を想定した合同訓練が、滝沢市の岩手山演習場で公開されました。

この訓練は海外でゲリラ戦の経験があるフランス陸軍のノウハウや技術の共有を目的に、国内で初めて行われました。
19日は青森県弘前市に拠点を置く陸上自衛隊第39普通科連隊と、フランス陸軍の第6軽機甲旅団の隊員ら合わせて600人が参加しました。

公開されたのは岩手山演習場に潜伏するゲリラを制圧する総合戦闘射撃と呼ばれる訓練です。

(大崎記者)
「これから陸上自衛隊とフランス陸軍によるゲリラの本拠地へ向けた攻撃が始まろうとしています」

訓練は小銃や機関銃を持った自衛隊の隊員と、フランス陸軍の歩兵による合同の部隊が攻撃しながらゲリラの潜伏先に接近していきました。
さらに105ミリ砲や重機関銃の装備を持つ16式機動戦闘車=MCVの他、りゅう弾砲と迫撃砲による援護を受けて、ゲリラを壊滅に追い込むものですべて実弾が使用されました。
隊員たちはそれぞれの役割や連携を確認しながら訓練に取り組んでいました。

(射撃の指揮官を務めた第39普通科連隊 三宅拓真 2等陸尉)
「実戦経験のあるフランス軍から自衛隊員として刺激を受けています。また自分たち隊員としても普段取り組んでいる訓練が、フランス軍の動きを見て間違えてなかったことを自覚できてうれしい」

隊員たちはそれぞれ今回の成果や反省点を持ち帰り、今後の活動に反映させます。

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