今回は「宇土高校・科学部」に。とても貴重なある現象の観測に成功したということで、取材しました。

地元で知られる謎多き現象『不知火(しらぬい)』

宇土高校は文部科学省より、先進的な理数教育を実施するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている学校で、科学部の活動が盛んです。

現在、宇土高校科学部には36人が在籍。化学・物理・情報などの班に分かれて、各々が興味のある研究を行っています。

中には、人工知能の技術を競う「AI甲子園」で日本一という結果を残したチームもありますが…いま注目を浴びているのは「地学班」の研究です。

科学部 地学班 米田直人部長(2年生)「地元の現象なんだからぜひ知りたいという理由で、この『不知火(しらぬい)』の研究を始めました」

『不知火』とは漁船の漁り火などが横方向に分かれ連なって見える現象のこと。八代海に9月ごろ現れる「蜃気楼」の一種とされていますが、近年は観測されず、詳しいことはわかっていません。

そんな謎多き現象の研究に取り組み7年目、地元漁協の協力の元、不知火の観測に今月初めて成功したそうなのです。

その時の記録が…。

漁船のライトが横に広がって見えます。この現象がまさに不知火です。

米田部長「これまで7年間の研究の成果がでて嬉しかった。まだまだ不思議なわからないことも多くあるので活動を続けて謎に迫りたい」

誰も知らない「不知火」の研究に精進している部活でした。

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