8月に台風10号が宮崎県内を襲った際、4人の子どもを育てる宮崎市の夫婦が、停電時に役に立ったものをSNSで紹介したところ、話題になりました。
子育て世帯が知っておきたい備えについて聞いてきました。

丸一日、停電。その時に役立ったグッズや備えをインスタグラムに

宮崎市に住む兒玉さん一家です。
2歳と小学生3人、あわせて4人の子どもを育てる大輔さんと瞳さんは、それぞれ、インスタグラムで子育てや暮らしに関する情報を発信していて、あわせて30万人以上のフォロワーがいるインフルエンサーです。

そんな兒玉さん夫婦は、先月の台風10号の際にも動画を発信しました。

(兒玉大輔さん)
「夜11時ぐらいに停電して、防災グッズ(紹介)みたいな動画はよくあると思うのですが、本当に停電したときの動画はないなと思っていて、まさに停電したので、僕は必死だったのですが、ぱっと気づいたら奥さんが撮影してて、このまま動画にしようかということで投稿したら、409万回再生になっていました」

台風の影響で兒玉家はほぼ丸一日、停電。その時に役立ったグッズや備えを瞳さんがインスタグラムで投稿しました。

(兒玉大輔さん)
「ストーリーとかでリアルタイムに発信していたら、宮古島、沖縄のフォロワーさんとかが、いろんな台風経験者、地震も含めて、いろいろアイデアをくださって、そういうのも含めて動画に盛り込みました」

ハンディファン、モバイルバッテリー、タブレット端末 充電満タン

子どもたちと一緒に停電を乗り切るために、実際、どんな備えが役に立ったのでしょうか。

(兒玉大輔さん)
「停電が起こったら、暑いから、ハンディファン、うちにはいっぱいあるので、子どもが4人いるので暑さ対策ということで、ハンディファンの充電を満タンに、あとは、モバイルバッテリーも満タンにして備えていました」

また、子どもたちの不安を少しでも減らそうと、動画を見たりゲームをしたりするタブレット端末の充電も満タンにしていたといいます。

(兒玉大輔さん)
「YouTubeのいつものアンパンマンの声とか、ああいうのが流れると、ふだん通りというか、子どもは停電がやっぱり怖い。いつもと違う雰囲気で大人も停電に向き合ってびくびくしていたら、『あれっ?』となっってしまうので、いつも通り過ごせるというのが大事だなと思いました」

タブレットを使う際は、モバイルバッテリーに差し込めばWiFiを飛ばすことができる「USB型のスティックWiFi」が便利だったそうです。

一番役に立ちました ポータブル電源

そして、今回、一番役立ったというのが・・・

(兒玉大輔さん)
「一番役に立ちました。ポータブル電源。扇風機と繋いで、コンセント4つ挿せるので、扇風機を子どもたちにあてて使っていました。それで、夜、子どもたちはふだん通りに過ごせました」

ポータブル電源は、夜は扇風機に、日中はトイレの電源に使い、大活躍だったそうです。

子どもたちも停電中、困ったことはなかったと話します。

(長女)
「日頃からお父さんとお母さんが簡易トイレや停電しても使えるモバイルバッテリーとかを用意してくれていて、お父さんお母さんには感謝してます。安心感はあります」

(三女)
「(トイレや扇風機が)使えてうれしかったです」

子育て世帯が心配なのが子どもたちの食事

そして、停電や断水時に子育て世帯が心配なのが子どもたちの食事。
兒玉家の備えは・・・

(兒玉大輔さん)
「ウォーターサーバー。ウォーターサーバーは、最近のものだと停電でも一応使えるようになっている。ここのタンクを満タンにするのと、お湯を沸かしてポットに入れて。

今回、断水はしてないのですが、断水したら、顔を洗ったりとか、歯磨いたりとかできなくなるので、これ(ウォータータンク)、買ってたんですよ。お水入れて満タンにして、これ(キャップ)を取り付ければ、こうやって置いておけば、(コックを)ひねれば出てくるような感じで、一応、これもう満タンにして、ここ(キッチン)に置いてました」

さらに、お湯や冷水を水筒に入れておいたり、カセットコンロが使えるかを事前にチェックしたりしていたおかげで、ふだん通りの食事ができたといいます。

(兒玉大輔さん)
「下(の子)がまだ2歳で小さいので、大人はなんとかなりますが、子どもは大人2人に対して4人いるので、相当、備えておかないとやばいなという妻の判断です」

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