南シナ海で台風15号(ソーリック)発生へ すぐにまた熱低に

気象庁は19日午前9時、南シナ海にあった熱帯低気圧が台風15号になったと発表しました。トンキン湾付近を時速30キロで西へと進んでいます。中心付近の最大風速が基準である17.2メートル以上となったためです。
17日にも台風になると発表されていましたが、なかなか発達せずに熱帯低気圧のまま南シナ海を西進していましたが、ようやく台風となりました。
台風15号のアジア名は「ソーリック」で、これはミクロネシアの伝統的な部族長の称号に由来しています。

台風となったばかりの台風15号ですが、あさって土曜午前までには熱帯低気圧へと変わる見込みです。日本への直接的な影響はありません。

一方、台風14号は東シナ海から大陸方面に向かっています。こちらはあす金曜午前には熱帯低気圧へと変わる見込みです。

異例の猛烈残暑も収束へ 週末は秋雨前線南下で活動活発に

東日本や西日本はこの時期としては異例に強い上空の高気圧に覆われていて、日中は晴れて猛暑となっているほか、午後は暖かく湿った空気が入っている影響で激しい雷雨となっています。秋雨前線は東北地方付近にあります。

19日午後9時の予想天気図では、フィリピンの東の海上に新たに低圧部が発生する予想となっています。

気象庁 3連休に“警報級の大雨”となる可能性

これまで異例の猛烈な残暑をもたらす一因となっていたこの時期としては強すぎる上空の高気圧ですが、週末になるとようやくピークをすぎてやや勢力を落とします。

北からは秋雨前線が東日本から西日本へと南下してきます。高気圧の縁を回って前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込みが強まる予想で、3連休はまとまった雨となる可能性があります。

気象庁は週間予報支援図の中の解説で、「22⽇頃は、前線の活動の程度によっては北⽇本から⻄⽇本にかけて警報級の⼤⾬となるおそれがある。」としています。

気象庁が日々の天気予報で使っている予測モデルの一つの予想をみても、本州付近でまとまった雨となる可能性を示しています。

【画像で確認】警報級の大雨おそれ 24日にかけての雨・風シミュレーション

「警報級の可能性」が発表されている地域は?

23日(月)にかけて大雨に関して「警報級の可能性」が発表されている地域は画像から確認できます。3連休には九州や中国地方、北陸地方で発表されています。

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