33回目となる長野県市町村対抗駅伝が27日に行われます。
参加チームを紹介する3回シリーズの2回目は、東御市チームの駅伝一家です。
大会を間近に控えた4月22日。
東御市内のグラウンドを走るのは、市町村対抗駅伝と小学生駅伝に出場を予定する選手たちです。
実はこの中に、同じ名字が5人。
「小山祐太(ゆうた)です」
「小山園子(そのこ)です」
「小山颯太(そうた)です(中3)」
「小山柊花(しゅうか)です(中1)」
「小山凛花(りんか)です(小4)」
小山さん一家は今回、5人全員が大会に出場します。
普段はそれぞれ所属するクラブなどで練習しますが、家族で走るときは父の祐太さんがコーチです。
トレーニングのメニューを決め、タイムを計りながらフォームに目を配ります。
母の園子さんは、山梨県の高校で、全国高校駅伝「都大路」に2回出場。
卒業後は競技から離れていましたが、長男の颯太さんがランニングクラブに入った6年ほど前から再び走り始めました。
園子さん:
「(夫の祐太さんに)言われたことをちゃんとできれば走れるかなと思っているので、いろいろアドバイスはくれたりするんですけど、なんせレベルが違うので理解できないところがあるんですけど」
園子さんが「レベルが違う」という祐太さん。
佐久長聖高校で「都大路」を走り、大学で3回出場した箱根駅伝ではアンカーとして準優勝も経験。
実業団を経て12年前に地元に戻り、仕事をしながら競技を続けています。
祐太さん:
「(1か月に走る)距離は300キロぐらいですかね」
「なるべく衰えないように考えながらやっています」
11回連続出場の市町村駅伝では、すべて区間3位以上。
2023年の県縦断駅伝では区間2位の走りで「上田東御小県(うえだとうみちいさがた)」チームの11年ぶりの優勝に貢献。
そんな父親の姿を見て、子どもたちは小さいころから競技を始めました。
長男・颯太さん:
「すごいかっこよかったですね、速くて」
長女・柊花さん:
「パパとか速く走ってる人を見ると、ああいいな、かっこいいなと」
次女・凛花さん:
「速いし、かっこいい」
練習をがんばれる理由を聞いてみると…
次女・凛花さん:
「お菓子とか買ってもらえる(笑)」
記録が伸びずにつらい時期もあったという颯太さん。
そのとき父・祐太さんは。
颯太さん:
「相談はしないけど、向こうからアドバイスをしてくれました」
「(記録が伸びなかった)小学6年の時とかは、小学生最後なんだから、後悔ないようにやれみたいな感じで言ってもらいました」
祐太さん:
「私自身、駅伝が好きで、そこに出続けたい思い。それと子どもがやっているので、背中を見せ続けられたらというところで続けています」
「子どもの成長も近くでみられるので、励みになっています」
アスリート一家の食卓を見せてもらうことにしました。
栄養士の資格を持ち、小学校で給食の調理に携わる園子さん。
家庭での「食育」は?
園子さん:
「好き嫌いは許さないので、嫌いなものでもちゃんと食べるように言ってますけど」
栄養のバランスを心がけているとあって、オムレツやサラダなどタンパク質も野菜もたっぷり。
そして、小山家の特別メニューが「ネギ塩豚(ぶた)どん」です。
祐太さん:
「どういうときに食べるの?」
次女・凛花さん:
「あ、大会の前」
園子さん:
「豚肉で疲労回復と、ネギで血流をよくして、下にご飯をいっぱい入れてエネルギーを」
また、大会の朝は、オレンジジュースとおにぎりが定番だそうです。
家庭でも自然と競技の話になります。
園子さん:
「目に見えて結果がわかるので、家族で比べられたりとか、つらい部分もあるかなと思うんですけど、練習の辛さや楽しさ、同じ気持ちを共有できるので尊敬しあえる」
中学生から社会人の男女9人でつなぐ市町村対抗駅伝。
今年は、1区の小山柊花さんから、2区の颯太さん、3区の祐太さん、そして6区の園子さんへのたすきリレーが実現。
凜花さんは小学生駅伝に出場します。
柊花さん:
「楽しみです。頑張ってたすきを渡そうと思います」
祐太さん:
「自分のことより子どものことが気になってしまう」
「後に私含めて社会人がいますので頑張ってほしい」
2023年は14位だった東御市、今年の目標は。
東御市 漆原一樹監督:
「ひと桁台あるいは入賞とかいきたいなと。市町村駅伝はスピードが速い。ほかのチームの内容によってはどこまで食い込めるか」
力のある社会人を柱に、チームワークで東御市発足20周年の節目を飾りたいと意気込みます。
全員:
「入賞目指して頑張るぞ!東御~」
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