JR東海は17日夜、飯田市鼎切石(かなえきりいし)地区で開かれた住民に向けた説明会で、中央アルプストンネルの工事が当初の計画よりもおよそ5年遅れる見通しを示しました。

JR東海 杉浦禎信(すぎうら・よしのぶ)担当部長:
「トンネル工事の遅れによって皆さまの期待を裏切る形となってしまって誠に申し訳ございません」


およそ4.9キロの中央アルプストンネル松川工区は現在、およそ1キロの掘削が進んでいます。

当初の計画では工事の完了は2026年9月の予定でしたが、およそ5年延長し、2031年夏ごろとなる見通しが示されました。

工事発注者の鉄道・運輸機構の担当者:
「松川工区におきまして当初、説明していた時期よりも実際にトンネルを掘削をしてみると地質が悪いという状況で、期間が延びてしまう」

県内の着工済みの工区について遅れが発表されたのは、長野県駅や南アルプストンネルなどと合わせて6か所目です。

住民は:
「(工事期間が)短いに越したことはないけれど、長くなってしまうことは仕方ないと感じます。安全さえ担保できればいいかなと思っています」
住民は:
「説明が遅かったと前から感じている。住民は不安なので少しでも分かった時点で逐一報告いただけるとありがたいです」


JR東海 杉浦禎信担当部長:
「地元の皆さまにもっと早く言うべきだったという点は期待を裏切ってしまって反省しなければならない」

一方、JR東海の担当者は、静岡県が17日に工事に向けてのボーリング調査を認めたことについても言及しました。

JR東海 杉浦禎信担当部長:
「ボーリングができるということは前向きな良い話だと思うが、その情報で長野の工事がスピードアップするというわけではなくて、静岡の工区の着手に関係なく長野の中では全力で進めているところです」

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