「政教分離を定めた憲法に抵触」大分県日出町で進められているイスラム教の土葬墓地計画について、9月就任した安部徹也新町長が手続きを停止する意向を示しました。

(日出町・安部徹也町長)「別府ムスリム教会は宗教上の組織であり、公の財産を売却することは憲法89条に抵触する可能性がある」

日出町議会では18日から一般質問が始まり、安部町長が公約に掲げたイスラム教の土葬墓地計画の見直しについて、複数の議員が取り上げました。

土葬墓地は別府ムスリム教会が町有地への整備を計画していて、前の本田町長のもとでは条例に適合するとして土地の売却に向けた手続きが進められていました。これを停止する根拠として安部新町長は宗教団体に町有地を売却することは政教分離の原則で公の財産の支出を禁じた憲法89条に抵触する可能性があると述べました。

(安部徹也町長)「これまでは錯誤のうえでこの手続きが進んできたと考えている。別府ムスリム教会に対してはしっかりと話をしたうえでご理解いただければ」

安部町長は別府ムスリム教会のカーン代表が帰国次第、協議を開始したいとしています。

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