福島県石川町発注の工事の入札をめぐり、収賄の罪などに問われている前町長・塩田金次郎(しおた・きんじろう)被告(76)の初公判が18日に開かれ、被告は起訴内容を認めました。裁判は、18日で結審し、検察は懲役2年6か月を求刑しました。

収賄などの罪に問われているのは、石川町の前町長・塩田金次郎被告です。

起訴状などによりますと、塩田被告は町発注の工事の入札で業者に予定価格を漏らし、その見返りとして缶ビールなど42万円相当を9回にわたって受け取ったなどとされています。

18日の初公判で塩田被告は「間違いございません」と起訴内容を認めました。

続く冒頭陳述で検察側は、塩田被告は業者側からの求めに応じ、設計金額を漏らしたと指摘。

一方、弁護側からの被告人質問で塩田被告は、業者側の関係者が、自身の元後援会長だったことから「恩義があって断り切れなかった」などと述べ、「金儲けの意図は一切なかった」と話しました。

検察は「規範意識が欠如していたと言わざるを得ず、強い非難に値する」などとして懲役2年6か月を求刑。一方の弁護側は、執行猶予付きの判決を求めました。裁判は即日結審し、判決は11月18日に言い渡されます。

初公判の法廷・地裁郡山支部

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