兵庫県の元県民局長の「私的な情報」の漏えいを巡って、追加調査が申し入れられました。

 兵庫県の元県民局長による斎藤知事のパワハラ疑惑などの告発文書を巡っては、これまでの取材で、県の人事課が文書を把握した直後に内部調査に乗り出し、元県民局長のパソコンを押収するなどして告発者と特定したことが明らかになっています。

 関係者によりますと、知事の元側近で内部調査の責任者の一人だった井ノ本知明前総務部長が、元県民局長のパソコンに保存されていた「私的な情報」を、一部の県議らに見せて漏らした疑いがあるということです。

 また、9月6日に開かれた百条委員会では、原田剛治産業労働部長が「片山安孝元副知事から元県民局長の私的な情報を聞いた」などと証言。県は当時の状況を調べるため、外部の弁護士に調査を依頼する方針です。

 こうした中、9月17日、百条委員会のメンバーで無所属の丸尾牧県議が「ずさんに個人情報が扱われていた可能性がある」などとして、県に追加の調査と情報流出を止める措置を講じるよう申し入れました。

 (丸尾牧県議)「チェック機能が内部でも働いていなかったんだろうなと。一から組み立て直さないといけない深刻な重大な問題だと思います」

 元県民局長は今年7月に死亡していますが、直前に百条委員会に対して、プライバシーへの配慮を求めていました。

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