厳しい暑さが続く三連休。福岡県太宰府市では35℃以上の猛暑日がきょうで今年58日目!一方で“日本一早い秋の風景”を見ようと観光客が殺到している場所もありました。
■三連休最終日も厳しい暑さ 東京で電力需給ひっ迫か
井上貴博キャスター:
16日の最高気温は、東京は28.3℃と過ごしやすく感じました。東日本は30℃を下回りました。
一方、西日本が凄まじいです。
広島・加計:38.5℃(全国最高気温)
福岡:36.4℃
大阪:35.5℃
名古屋:35.3℃
広瀬気象予報士:
猛暑日の地点が全国で77地点でした。9月は猛暑日が50~100地点という日がずっと続いています。過去になかったような猛暑が続いている状況です。
井上キャスター:
関東圏に64店舗あるBOOKOFFでは、9月10日から新たに「ひと涼みスポット」を設置しました。買うことが目的ではなく、お店で涼むことを目的とした取り組みです。
利用者(30代)は「暑い日は入りたい。買う目的がなくても入れるのでカフェよりも入りやすい」と話しています。
東京は電力需給がひっ迫する恐れがあるということです。
東京電力パワーグリッドは「17日・18日に想定以上の残暑で冷房など電力の使用が増える予想。停止する予定だった火力発電所に稼働を続けるよう要請」しました。
SNSからは「9月に入っても猛暑。エアコン全開で今月も電気代高くなりそう」という悲鳴もあがっています。
ホランキャスター:
暑さが続いていて、そろそろいいですよと思ってる方も多いと思うんですが…
パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
私はオランダ出身なので、暑さには弱いです。
「異例の猛暑」だということならまだいいですよ。今回限りで我慢すればいいですが、来年も再来年も、こういう夏がずっと続いてしまうのではないかと心配です。昨年も、こういう議論があったと思いますが、これから大丈夫なのか心配です。
ホランキャスター:
ここ数年は「異例の」と言い続けていますよね。
広瀬気象予報士:
それが毎年続いているので、来年以降、もう一段強めの熱中症対策をしないといけなくなると思います。
■お彼岸でもヒガンバナ まだ咲かず…期間延長も検討
井上キャスター:
秋といえば彼岸花。2024年の秋のお彼岸は19日~25日です。
埼玉・日高市の「巾着田曼殊沙華公園」では、9月中旬に曼珠沙華(ヒガンバナ)が綺麗に咲くと言いますが今年は、16日でも青々としています。
日高市産業振興課の担当者は「来週の三連休に満開を合わせたいけど、難しそう。まだ芽も数えるほどしか出てきていない」といいます。
巾着田曼殊沙華まつりは、9月18日(水)~10月2日(水)までの予定ですが、まだ満開が見えないということで、期間延長を検討しているということです。
■この先、一週間で2か月分の気温の変化 衣替えは?
広瀬気象予報士:
秋は、まもなくやってきます。
今まで真夏の蒸し暑い空気の1人勝ち状態でしたが、北が涼しい空気=秋の空気になっていきます。
21日(土)をピークに、この時期としては強めの寒気が流れ込んでくるので、次の三連休が一気に気温が変わるタイミングとなりそうです。
東京の10日間予報で予想最高気温をみると…
17日(火) 32℃
18日(水) 35℃
19日(木) 32℃ 彼岸入り
20日(金) 34℃
21日(土) 27℃
22日(日) 23℃
23日(月) 27℃
24日(火) 26℃
25日(水) 28℃
26日(木) 27℃
18日(水)に35℃の猛暑日になったら、猛暑日の遅い記録を更新してしまいます。
19日(木)の彼岸の入りで32℃、20日(金)に34℃ですが…21日(土)にガクッと気温が下がります。
平年よりも涼しくなる予想で、1週間の中で2か月分ぐらい気温が変わることになってしまいます。
ホランキャスター:
次の三連休で、衣替えしても良いですか?
広瀬気象予報士:
何着か秋物を用意して、三連休後はまだ暑いですから、夏物は残しておいた方がいいと思います。
■台風14号が発生 次の三連休は全国的に大雨か
台風13号が15日までに奄美に接近しました。だんだん日本列島から離れていっていますが、それを追いかけるように台風14号が15日に発生して、台風の卵もあります。
南の雲のまとまりがとても気になるところで、熱帯から雨雲の材料が押し寄せてきます。涼しいけれど、雨雲の材料がやってくるとなると、前線の活動は活発になる可能性があります。
台風14号はスピードが速く、18日には沖縄に接近する見込みです。沖縄は荒れた天気になる恐れがあります。
本州方面は直接の影響はありませんが、台風が近づくことで前線の活動が刺激されて活発になってしまいそうなので、次の連休は大雨となる恐れがあります。
熱帯低気圧や台風の動きで雨の降り方が変わる可能性がありますが、21日(土)、22日(日)は全国的に大雨が降りそうです。
気温の差が大きくなると雨雲が発達しやすく、猛暑の影響で日本海の海水温もかなり高くなっています。大雨になる材料が揃っているので、次の連休で大雨に関する情報に注意をしながら過ごしてください。
井上キャスター:
帯状に前線があると考えていいですか?
広瀬気象予報士:
そうですね、広い範囲で前線の影響を受けて大雨となる恐れがあります。
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<プロフィール>
気象予報士 広瀬駿さん
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究
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