東京電力福島第1原発では10日、2号機の溶融核燃料(デブリ)の微量採取に着手した。8月22日の着手予定がミスで延期されていた。2週間ほどかけて3グラム以下の小石状のデブリを回収する。東電は成分を分析し、本格的なデブリ取り出しにつなげたいとする。  原子力規制委員会の山中伸介委員長は11日の定例会見で「まだまだ初歩の段階と考えている」と指摘した上で、「今回のやり方だと性状が少し分かる程度。次のステップを踏まなければ、技術的な多くの情報は得られない」との見解を示した。  今年4月、電源ケーブルの設置のため掘削中に既存のケーブルを損傷し一部で停電になった事故を巡り、東京電力は損傷したケーブルの復旧に向けた作業を始めると明らかにした。 

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