災害時の救急搬送の在り方について考えるシンポジウムが、名古屋で開かれました。


このシンポジウムは「すべての人が搬送で困らない社会の実現に向けて」をテーマに行われました。
基調講演として、今年1月に発生した能登半島地震で、被災地に入り災害派遣医療チーム、DMATを指揮をした近藤久禎さんが登壇し、支援の実態を語りました。
この中で近藤さんは、被災地で救急搬送が必要だと想定されるのは、地震の被害でけがなどをした人というよりも、現地の病院で入院していた患者など、災害が発生する前からすでに医療機関を受診している患者のケースが多いと指摘。
また、被災地での経験を踏まえ、東海地方で甚大な被害が発生すると推測される南海トラフ巨大地震でも、患者を被災地から遠く離れた地域に避難させることは、リスクを伴うことがあるなどと訴えました。

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