動画やトークイベントなどで再審制度の問題を伝え、法改正への機運を高めようと「今こそ変えよう!再審法~カウントダウン袴田判決」と題した集会が19日、東京都千代田区の日比谷公園大音楽堂(野音)で開かれる。1966年に静岡県であった一家4人強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判の判決が26日に迫り、日本弁護士連合会などが企画した。  午後5時からの1部は、冤罪(えんざい)被害者のドキュメンタリーを撮り続ける金聖雄監督が、袴田さんを取り上げたショートムービーで幕開け。日弁連の法改正への取り組みを紹介し、袴田さんの姉ひで子さん(91)がメッセージを話す。

19日の集会について説明する鴨志田弁護士(右)と周防監督=東京・霞が関の司法記者クラブで

 午後6時からの2部は再審法改正をめざす市民の会の主催。時事問題に切り込む動画をユーチューブで配信している「せやろがいおじさん」の動画「再審制度を斬る!」を上映。映画監督で会共同代表の周防正行さん、冤罪で164日間身体拘束された元厚生労働省次官の村木厚子さんらのトークイベント、冤罪被害者にささげるミニライブを予定している。  日弁連再審法改正実現本部の鴨志田祐美本部長代行は「26日の判決は袴田さんの58年の闘いのゴールでなければならないが、同時に法改正のスタートにしたい。将来、再審法改正を決めたと言われるような集会にしたい。1人でも多くの人に足を運んでほしい」と話している。  参加無料。事前申し込み不要。集会の様子はユーチューブで配信する。問い合わせは、日弁連人権第一課=電03(3580)9954、平日のみ=へ。(加藤益丈) 

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