8月、八戸消防本部(青森県)の40代の男性救急救命士が心肺停止状態の80代男性を搬送中に、気道確保用のチューブを気管ではなく誤って食道に挿管していたことが分かりました。

男性は搬送先の病院で死亡し、病院は誤って挿管したこととの因果関係は「極めて低い」としています。

八戸消防本部によりますと、8月22日、40代の男性救急救命士が八戸市で心肺停止状態の80代男性を救急搬送していた時に医師の指示のもと、男性に気道を確保するための酸素を送り込むチューブを挿入をしました。

その際、気管ではなく、誤って食道に挿入されていたことが搬送先の医療機関の検査で確認されたということです。

男性はその後、搬送先の医療機関で死亡が確認されました。

搬送先の医療機関の医師は、「男性の死亡」と「誤って挿管したこと」の因果関係は「極めて低い」としています。

男性救急救命士は気管確保用チューブを手順書に従って行い、確認作業も行ないましたが誤って挿入したことに気付かなかったということです。

八戸消防本部の寺牛憲行消防長は、「亡くなった方や家族に対して、深くお詫び申し上げます。二度とこのような事故が起こらないよう手順等の再確認のための研修を実施するなど、事故防止の徹底を図ります」とコメントしています。

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