川辺川の流水型ダムが環境にどのような影響を与えるのかをまとめた国のレポートに対し、蒲島知事が意見書を提出しました。

球磨川流域の治水を目的に、国が川辺川に建設を予定している流水型ダム。

国は去年(2023年)11月、この流水型ダムについて、環境への影響や生態系などの保全対策をまとめた環境影響評価の準備書を公表しました。

これに対しきょう(4月12日)、蒲島知事は環境影響評価の手続き上、最後の意思反映となる意見書を提出しました。

蒲島知事「『命と清流を守る』新たなダムに限りなく近づいていると高く評価します」

意見書では「県が求めた環境に極限まで配慮されている」と評価する一方、未だ環境への影響に不安を覚えている住民もいるとして、現状の保全だけでなく、流域の山林の管理なども国に注文しました。

また、球磨川流域の市町村長たちが県庁を訪れ、ダムの早期完成を県や国に要望しました。

訪れたメンバーの中にはこれまでダム建設の賛否を表明していない五木村の木下村長の姿も。

五木村 木下丈二村長
「総合的に今の状況を踏まえた時に、五木村がこの流水型ダムの判断なども踏まえて、新たなスタートラインにつく時期が来た」

木下村長は「ダム建設賛成を表明したわけでなく、あくまでも村の環境や振興について国・県に要望する立場で出席した」として、賛否については4月21日の住民説明会で明らかにしたいとしました。

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