自民党総裁選、岸田総理不出馬の引き金となったのが派閥の裏金事件でした。

一連の事件で唯一の逮捕者となったのが、東海地方選出の池田佳隆衆議院議員。雲隠れを続けていましたが、今どこで何をしているのでしょうか?

比例東海ブロック選出の池田佳隆衆議院議員(58)。

ことし1月に東京地検特捜部に逮捕され、約4800万円を政治資金収支報告書に記載せず、裏金化していたとして起訴されました。

その後に保釈され現在、裁判を控えています。

(谷川弥一 衆議院議員〔当時〕:ことし1月)「私が悪いんです」

他の”裏金議員”の中には謝罪し辞職した人も。

しかし、池田議員は国会を欠席した上、公の場に一切姿を現さず雲隠れしたまま。

一体どこで何をしているのでしょうか。

今も現職の国会議員 名古屋の事務所を訪ねてみると…

名古屋市天白区にある事務所は、もぬけの殻。

池田議員は自民党を除名されてはいるものの、今も現職の国会議員です。毎月、給料129万4000円と税金のかからない旧文通費100万円を受け取っています。

さらに、ことし6月には300万円以上の期末手当も。これらが全て国民の税金から支払われています。

池田議員のインスタグラムより

(地元の有権者)
「(Q:まだ現職の議員なんですよ)そうなんですか!(Q:給料も、もらい続けている)マジで!知らなかった。一生懸命働いているのに、それはちょっとずるい」「有権者でもあり税金を払っている身からすると、あまりいい印象は抱かない」「もう議員を辞めてもらうべきでしょ」

池田議員が例年参加していたという地元・天白区のイベントをのぞいてみましたが、やはり姿はありません。

池田議員の側近の一人として、ともに活動してきた天白区の須崎かん県議を直撃すると。

(天白区選出 須崎かん県議)
「池田先生、僕、消息分かりません。(Q:最後に連絡を取ったのは?)全く分かりません。覚えておりません」

「連絡を取っていただくことはできますか?」

この須崎県議、去年12月には…。

(記者)
「いつまでも逃げていたらだめですよと(池田議員に)言ってくださいよ!」
(須崎県議)
「電話ができたら伝えさせていただきます」
(記者)
「今(電話)できませんか?」
(須崎県議)
「今ですか?今できませんよ。携帯持っていませんから」

そこで、改めて。記者は「連絡を取っていただくことはできますか?」と聞きました。

(須崎県議)
「取れませんけど、『前の』電話番号でかけましょうか」
(留守番電話)
「発信音の後にメッセージを録音してください」
(記者)
「前の電話番号ということは今の電話番号があるんですか?」
(須崎県議)
「分からない。電話番号、これしか知らされていないんで。我々は困っています。地元で政治責任を果たしていただきたいという思いが非常に強いです」

東京の国会議員会館周辺も取材しましたが、池田議員の目撃情報は一切ありませんでした。

池田議員の東京事務所は私たちの取材に対し「要望書などが届いたら本人に送るなど連絡は取っている」と回答しました。

国会議員としての仕事を一切放棄しても、なお居座り続ける理由は何なのでしょうか?池田議員が説明責任を果たす日は来るのでしょうか。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。