東京電力は12日、福島第1原発2号機で10日に開始した溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業で、採取装置の先端が原子炉格納容器内部に入ったと明らかにした。デブリに到達するには、さらに数日かかるとしている。  東電によると、12日の作業は午前7時ごろ開始。伸び縮みする釣りざお式の装置を約1・7m格納容器に向かって押し込み、先端が0・9m内部に入った。13日以降はさらに3・5m挿入し、装置を伸ばし切った後、先端から釣り糸のように爪形の装置を垂らし、格納容器底部にある3グラム以下のデブリをつかんで回収する。  東電はデブリをつかむまでに取り出し開始から1週間程度かかるとしている。


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