香川県で人気の観光地といえば小豆島です。多くの人が訪れる一方で島内の移動手段は限られており、高齢化による人手不足も懸念されています。その課題を解消しようと、自動運転バスの実証実験が始まりました。

小豆島では見慣れない、この路線バス。島内の新たな移動手段として期待されています。

(小寺健太記者)
「安全のためにドライバーが乗車していますが、自動運転のアシストを受けて運行しています」

町や旅行代理店などが行う自動運転レベル2の実証実験です。車両に設置された約30台のカメラやレーダーが周囲の車や歩行者の様子を監視し、ハンドルやアクセル操作をシステムがサポートします。状況に応じて運転手の手動操作に切り替わります。

(JTB 大崎則彦エリア開発事業部長)
「島に来る足や来てからの足に課題があることは認識しています。島自体が活性化できるよう取り組んでいきたい」

毎年、国の内外から多くの観光客が訪れる一方、島民は高齢化し、移動手段を維持するためのドライバー不足が懸念されています。課題解決のための実証実験は、今月(9月)17日まで人気が高いエンジェルロードと土庄港の区間で行われます。きのう(11日)は地元の中学生や町の関係者が試乗しました。

(中学生)
「思ったよりも速くて、便利そうだなと思いました」
「さらにより良いバスになるように、応援したいと思います」

(岡野能之土庄町長)
「運転手不足でこれから先どのように二次交通を支えていくかという部分が、自動運転が取り入れられるようになれば、解消できるのではないか」

土庄町では、実証実験の結果をもとに2027年頃までに「レベル4」の無人運転化を目指したいとしています。

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