石川県内では、今年ツキノワグマの目撃件数が過去最多となっています。今年の秋はクマのエサとなるブナが「凶作」と予想されていて、大量出没に注意が必要です。

県によりますと、今年に入り9月9日までのクマの目撃件数は241件に上り、過去最多となっています。また、県の調査によりますと、2017年には県内のツキノワグマの推定生息数はおよそ1050頭でしたが、2021年にはおよそ1200頭と増加傾向にあります。

12日に開かれた連絡会議では、ことしの秋、主なエサであるブナの実が「凶作」となり、クマの大量出没に注意が必要とする調査結果が示されました。

石川県自然環境課・野上達也参事「里山に居ついたクマの数がちょっと増えてきている、あるいは出没している」

県内では4月と5月にクマに襲われる人身事故が2件発生していて、県は例年より早い5月24日に「ツキノワグマ出没注意情報」を発令しています。

石川県自然環境課・野上達也参事「秋の行楽シーズンに向けて、キノコ採りなど山に入る機会も多いと思う。そういった際にはクマに対応するように、音が鳴る物、ラジオなど身に着けてもらう。」

県は専門家の派遣による対策強化を図るとともに、市街地での大量出没に備えハンターの射撃研修を拡充する方針です。

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