全国的に米の品薄や価格高騰が続いています。新米の入荷も徐々に始まる中、「米不足」はいつ解消するのか?鹿児島県内のスーパーを取材しました。
(記者)「鹿児島市のスーパーです。お米のコーナーでは、入荷した県産のお米が完売しています」
鹿児島市東谷山のスーパー「フレッシュフィールドなりざわ」です。店では毎週火曜に米を入荷していて、きのう10日も新米を含む5キロの米20袋が店頭に並びましたが、30分ほどで完売したといいます。
米不足に対応するため、今年は従来の伊佐産に加えて、大隅産の新米も新たに仕入れていますが、価格は1袋3500円を超えています。
(買い物客)「子どもたちにも食べさせやすいし、腹持ちもいいので欠かせない食材。(家計への)打撃がある。物価が早く落ち着いてほしい」
(なりざわ 成沢元志専務取締役)「常に足りない状況が続いている。おいしい米が欲しいという客がたくさんいるので、新米が出るのが待ち遠しい」
一方で、米不足解消の兆しも見え始めています。農林水産省が発表した今年の米の作柄は、全国の43都道府県で「良い」か「平年並み」となっていて、鹿児島では去年は「やや不良」でしたが、今年は「平年並み」となっています。
また、MBCが鹿児島市内のスーパー3社に取材したところ、一部ですでに新米の入荷が始まっていて、多くの店舗では今月下旬から来月中旬に入荷が本格化する見込みだということです。
(なりざわ 成沢元志専務取締役)「(新米価格が)上がる予定。20%以上。10月になってみないと分からないが、食べている分だけしっかり確保してもらえれば10月には新米が出て落ち着くと思う。慌てることはない」
全国でひっ迫する米の供給。回復の兆しは見えてきたものの、価格は例年より高く、影響は長引きそうです。
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