「鹿児島市の長水路です。この時期に姿を現すタコクラゲを見てみましょう」

水中をぷかぷか漂うタコクラゲ。光に誘われて、優雅に泳いでいます。一見きれいに見えるタコクラゲですが、本来タコクラゲの色は茶色です。

こちらは去年10月に撮影したタコクラゲの映像ですが、濃い茶色をしています。比べてみますと、今年はほとんどが白くなっているのが分かります。

これは、「タコクラゲの白化現象」というもので、かごしま水族館によりますと、猛暑で海水温が高くなると、褐虫藻という茶色の植物プランクトンがクラゲの体内から抜けるため、タコクラゲが白くなるということです。

褐虫藻はクラゲの栄養分にもなっているため、白くなったタコクラゲは栄養が少なくなって成長が遅れるということです。

私も撮影していて、愛らしいタコクラゲにとても癒されたんですが、クラゲの生態系にも影響を与えた今年の猛暑。タコクラゲにとっても厄介な夏となりました。

撮影:MBC気象予報士 亀田晃一

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