残り2か月を切ったアメリカ大統領選。その行方を占う民主党候補のハリス副大統領と
共和党候補のトランプ前大統領によるテレビ討論会が日本時間11日午前、開催されました。2人が顔を合わせるのは今回が初めてです。

 討論前にはハリス氏がトランプ氏に歩み寄り握手を交わすなど和やかな雰囲気にも思われました。しかし…

 (トランプ前大統領)「彼女はバイデンだ!バイデンから自分を切り離そうとしているけど、彼女はバイデンだ!」
 (ハリス副大統領)「私はバイデンではないし、トランプでもない!」

 いざ始まると批判合戦に。今回行われた討論会の重要性について放送プロデューサーのデーブ・スペクターさんに聞きました。

 (デーブ・スペクターさん)「トランプ前大統領にとっては今回がラストチャンス。ハリス副大統領にとってこのディベートは一番人に見られるチャンスなんですね」

 世論調査では支持率が拮抗していて、世界各国が2人の言動を注目。

 (ハリス副大統領)「トランプは私たちに大恐慌以来、最悪の失業率を残した。私たちはトランプの尻ぬぐいをしてきた」

 ハリス氏はトランプ氏が大統領在任中の経済運営を厳しく批判。一方のトランプ前大統領は…

 (トランプ前大統領)「彼らは米国史上最悪のインフレをもたらした。こんなひどい状況をは初めてだ。(インフレで)シリアルやベーコン、卵なんかも買うことができない」

 トランプ氏はバイデン政権が史上最悪のインフレを招いたと主張しました。

 (トランプ前大統領)「移民は犬も猫も食べている。ペットも食べている。これはアメリカの恥です」

 移民急増によってこのような問題が起きていると発言しました。これについてハリス副大統領は。

 (ハリス副大統領)「(トランプ氏は)極端なこと言ってますね」

 また司会者は「地元の担当者に確認したが、そのような報告はない」とファクトチェックをふまえ、トランプ氏の発言を否定しました。

 今回の討論会についてアメリカ政治に詳しい早稲田大学の中林美恵子教授は…

 (中林美恵子教授)「(Qズバリ勝敗はどうだった?)トランプ氏は苦虫をつぶしたような顔をしてましたけど、ハリス氏にはときどき笑顔もありましたし、ハリス氏が勝ったと思います」

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