残暑が続く県内。

涼を求めてお出かけする方も多いのではないでしょうか。

こちら去年TUYが取材した県内一の高さを誇る玉簾の滝の映像です。

しかし7月の記録的大雨は、この滝にも被害を与えていました。

落差は60メートル以上。

県内一の高さを誇る滝の勢いは見る者を圧倒します。

名前の由来となった玉のように弾ける水しぶきは、光の粒になってあたりを清らかな空気で満たします。

そして玉簾の滝は、近くにある御嶽(みたけ)神社のご神体でもあります。

しかし、7月の記録的な大雨で被害を受けていることがわかりました。

御嶽神社 宮司 阿曽貢庸さん「落差63メートルなんですが実際60メートルぐらいになってしまったのかな」

「落ち口と言われる一番上の部分。木の根っこが剥き出しになっている部分ありますよね。あそこの高さぐらいまであったんです」

時期によって水量も変わりますが落ち口の形が変わってしまったことで滝の形が変わってしまっています。

そして、滝つぼも…。

御嶽神社 宮司 阿曽貢庸さん「滝つぼがだいぶ浅くなっていたので掘る工事を行なったばっかり。それが見ての通り土砂でいっぱいになって浅くなってしまった」

被害は滝だけではありません。

玉簾の滝に向かうおよそ450メートルの遊歩道。土砂の跡は仮復旧が終わった現在も生々しく残っています。

御嶽神社 宮司 阿曽貢庸さん「橋の手前で土砂が溜まってしまってあと向こう側に流れが変わってしまった。こっからみる滝もきれいなんですけどね」

神社には被害はありませんでしたが阿曽さんは自然の脅威を感じずにはいられません。

もう一つ大きな被害を受けた神社があります。

落差15メートルほどの「不動の滝」。別名、開運出世の滝と呼ばれています。

滝を祀る御瀧(みたき)神社では先週から土砂の撤去が始まりました。

御瀧神社 宮司 阿曽右貢さん「まだ何も出来ていない状態なので道路がここまで来れるようになったら境内・社殿の撤去から始める」

こちらの滝も形が大きく変わってしまいました。

社殿はこれだけの被害がありましたが、幸い、ご神体に被害はなく神社の正面に奉納された絵馬も無事でした。



御嶽神社 宮司 阿曽貢庸さん「以前のような自然環境とは変わってきている。なので同じところに同じように建ててもこれから同じようになるのであれば移築することも必要。地域の人の拠り所ですので相談をしながら進めたい」

地域の観光資源として、そして心の拠り所として古来から信仰を集める滝。

生活インフラの復旧が進められる中、こうした観光にかかわる分野での復旧には長い時間がかかる状況です。

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