9月9日に長野県が初めて出した「ツキノワグマ出没警報」の対象エリアの一つが北信地域です。

山ノ内町で自宅の畑で生ごみをあさるクマを撮影した男性が、当時の状況を証言しました。

畑に現れた3頭のクマ。

生ごみを肥料にするためのコンポストをひっくり返し、中のものをあさっています。

親グマと見られるクマは体長およそ1メートル。2頭の子グマはおよそ50センチほどです。

この動画は、山ノ内町の山間地の民家が点在する畑で8月29日の午前5時半ごろに撮影されました。

撮影した男性「本当にびっくりしましたね。こんな近くでクマをみるのは、初めてだったので」

撮影した70代の男性です。

自宅の畑に出没したクマを家の窓からスマートフォンで撮りました。

男性は、2日前の8月27日にも、この畑などでクマを目撃したといいます。

今月6日には、クルミの木に登って実を食べるクマを自宅近くで見つけ、撮影しました。

撮影した男性「爆竹を鳴らしたんだけど、また近くのクルミの木の上に登ってクルミを食べていた。爆竹音にももう慣れてしまっている」

県内で相次ぐクマの出没。

9月5日には、松川村で女性2人が、安曇野市で男性1人がツキノワグマに襲われるなど、人への被害は、今年度に入ってからすでに10件発生。

同じ時期で比べると過去10年間で最も多くなっています。

また、山林と都市の間にある「里地」での目撃件数は、8月は323件と平年を100件近く上回っています。

こうした状況をふまえて、県は7日、北信・北アルプス・佐久・木曽・上伊那の5つの地域で初の出没警報を出しました。

県は、収穫しない果実や農作物、生ゴミなどの適切な処理などを呼びかけています。

撮影した男性「実は我が家では、それ以降、生ごみを(コンポストにせずに)燃えるごみとして出しています」

ツキノワグマ出没警報の期間は10月14日までで、県などではパトロールも強化しています。

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