特殊詐欺による被害が急増していることを受け、警察署のロビーに「愛と絆」で被害防止を呼びかける書道の作品が掲示され、話題となっています。

富山南警察署の1階ロビーに飾られているのは8月22日に富山高校の生徒が行った書道パフォーマンスの作品です。

富山南警察署ロビー

このパフォーマンスは富山県全体で行っている「特殊詐欺被害ゼロ地区運動」の一環として富山南警察署が初めて行ったものです。

アピタ富山店 8月22日

富山高校の書道部の生徒6人が参加し、アピタ富山店で買い物客に詐欺被害防止を呼びかけました。

富山高校書道部の生徒たち

生徒たちは縦3メートル横6メートルの紙に「富山県民はだまされんちゃ」などと音楽に合わせて筆を走らせ、真剣な表情で取り組んでいました。

ことし上半期の県内の特殊詐欺被害は前の年の同じ時期から101件増え277件、被害額は4億8000万円増え約10億5000万円と去年を大きく上回っています。

富山南警察署ロビー

富山県警ではことし6月に「詐欺多発非常事態宣言」を出し、被害の防止に取り組んでいます。

富山南警察署の生活安全課の西野拓郎課長は「書道の作品を通じて県内で被害が拡大していることを幅広い世代の方に知ってもらい、特殊詐欺被害防止の意識を高めるきっかけにしてほしい」と話しています。

生徒たちが書き上げた詐欺被害の防止を呼びかける作品は、今月末まで富山南警察署に掲示され、10月からは地域の文化祭などでも飾られる予定です。

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