新米のシーズンが到来し、富山県内各地で早場米を皮切りにコメの収穫が進められています。地震で被災した氷見市の田んぼでも、コシヒカリの収穫が始まっています。

地震で大きな被害をうけた氷見市姿地区の山間の棚田では、生産者が黄金色に実った稲穂を、コンバインで刈り取っていました。

姿営農組合 長谷川正さん:「これだけ出来たというのはまあまあやちゃ。喜ばんなんあかん」

姿営農組合の棚田では地震の影響でのり面が大きくくずれる被害が出ました。

長谷川さん:「ここのお米がおいしいが。だから少しでも作りたいなと思って頑張っとる」

水が流れ出さないよう応急的に波板をはるなどし、苗を植えましたが…

姿営農組合 山口邦光さん:「結局泥がなくて深水やもんで。泥のところまで(田植え機の)爪がいかないんですよ」

結局、ことしは所有する7枚の田んぼのうち5枚でしか米を作ることができませんでした。

そして、きょう10日。

例年より1週間ほど遅れてコシヒカリの収穫が本格的に始まりました。

組合によりますと、今年も厳しい暑さが続きましたが水の管理とカメムシ対策を徹底。稲穂は順調に成長し品質は例年並みに良いということです。

山口さん:「割と米も今のところきれいやしよかったかなと。例年通り子どもたちにやる米が出来たから喜んでます」

姿地区では、来週にかけて、個人が所有する田んぼでもコシヒカリの収穫が始まる予定です。

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