厳しい残暑が続いている、「バテ」や「疲れ」について調べました。

間違った休日の過ごし方をしていませんか?

井上貴博キャスター:
〇〇バテと、年中言ってる気がしますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
「休んでも休んでも疲れが取れない」という残暑バテ。

むしろ、休んで疲れが取れてる方いらっしゃいますか?

元競泳日本代表 松田丈志さん:
疲れてませんか?と聞かれたとしたら、やっぱり疲れている感じはしますよね。

井上キャスター:
では、どうやって回復していけばいいのでしょうか。

疲労回復に詳しい、はしもとクリニックの橋本圭司理事長は「もしかしたら、休日の過ごし方が間違っているかもしれません」と話します。

休日は家で何もせず、ダラダラしてしまうのは駄目だということです。

“アクティブレスト”ってなに?大事なのは「頑張らない」「無理をしない」

橋本理事長によると「最近、いろんなところで取り入れられてる『アクティブレスト』積極的な休養」が良いということです。

疲れたら“休む”のではなく、疲れたら“運動”する。

昔からよく言われている「肉体的な疲れは精神的に癒す」「精神的な疲れは肉体的に癒す」、それに近いことでもありますが・・・

例えば散歩やランニングをする。
大切なのは「頑張らない事」「無理をしない事」。

じゃあ、家にいるってことになっちゃいますね・・・

ホラン千秋キャスター:
どう両立させたらいいんだろう?そもそも運動することも頑張ることなんだけど・・・

松田丈志さん:
「アクティブレスト」はスポーツ界では当然のことですね。

肉体的消耗が激しいラグビーでは、試合の翌日はオフにしないで軽いトレーニングをします。運動することで血流をよくして、血液を回して疲労物質も循環させて、その翌日に休む。これはリーグ戦をやっているサッカーでも取り入れられている方法です。

ホランキャスター:
だんだんと運動量を減らして、休みに向かっていくということですか?

松田丈志さん:
激しい運動をした後は体にかなり負担がかかっています。それをそのまま固めておくのではなくて、より動かすことでほぐす。スポーツ界で言う「アクティブレスト」はそういう感じです。

僕の場合、水泳をやっていましたが、激しいトレーニングや試合をした翌日には軽く泳いだりとか、サーフィンが好きなので、海に行ってちょっとサーフィンをするとか。そうやって体を動かすことで疲労を取るという考え方ですね。

ホランキャスター:
海に行ってサーフィンしたら疲れを1週間ぐらい引きずりそうですけど・・・でも、そういう習慣をつけていくことが大事なんですね。

松田丈志さん:
軽い運動するということは、体温も上がって、血流が上がるので、それで疲労物質を除去するという意味合いですね。

あとは井上さんが言っていたように、精神的に軽い運動をすることで気持ちがポジティブになる、疲れが取れるという意味合いもあります。

井上キャスター:
アスリートではなくて、一般の我々も休日は動いていない方が筋肉も使わないし、10時間以上寝たいし・・・と思いますが、そういうことでもないんですね。

松田丈志さん:
寝たかったら寝ていいと思いますが、その後、軽く散歩するとか、ちょっとした身体活動をすることは非常にプラスになると思います。

僕の場合、本当にヘトヘトで何もしたくない時はお風呂に入りますね。入浴することで体は動かさないけれど、体温も上がって血流も上がるので、それでも体はほぐれると思います。

「アクティブレスト」は航空業界でも

井上キャスター:
例えば航空業界でも、アクティブレストが取り入れられています。

国際線のフライトは体に負担がかかるので、フライトとフライトの間にゆっくり寝たいところですが、観光にいったり体を動かすことで、時差ボケを解消でき、体の疲れも取れるということです。

「散歩に行くのも面倒くさい」方へ… 簡単ストレッチをご紹介

散歩に行くのも面倒くさい方に、テレビを見ながらできるストレッチをご紹介します。

1.背筋伸ばし深呼吸
2.手を組み腕を上に
3.左右に傾ける

ストレッチをして筋肉を少しでも動かしてあげようということです。

松田丈志さん:
ずっと同じ状態で座ったり横になっていると体が固まってくるので、ちょっと違う動きをするといいと思います。

例えば、手を組み腕を上に伸ばし、足を一歩出して、出した足の方にねじる。ねじると股関節も伸びますよ。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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