タイから強制送還され、詐欺の疑いで逮捕された男。現地で護送車を奪い、逃走劇を演じていました。

 9月9日夜、タイから日本に強制送還される直前の住所不定・無職の八木佑樹容疑者(36)は、現地の空港で報道関係者に囲まれ…

 (記者)「どうして逃げたんですか?」
 (八木佑樹容疑者)「くそくらえ!」

 暴言を吐き、カメラに向かって頭突き。実はこの八木容疑者、去年9月に現地当局に不法滞在の疑いで拘束された際、入管施設で護送車を奪って逃げる事件を起こしていました。

 事件当時の映像を見ると、奥から進んできた護送車がいったん止まりますが…鉄製の門をなぎ倒し、職員らの制止を振り切って走り去りました。その後、八木容疑者は護送車を乗り捨て、タクシーなどを乗り継いで150km離れた町まで逃走。2日後、ホテルに潜伏していたところを確保され、禁錮11か月の実刑判決を受けて収監されていました。

 大阪府警は10日、関西空港に向かう機内で八木容疑者を逮捕。2020年5月に個人事業主であるかのように装い、新型コロナウイルス対策の持続化給付金100万円をだまし取った詐欺の疑いです。給付金の虚偽の申請は少なくとも十数回繰り返していたとみられていて、警察が裏付け捜査を進めています。

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