大規模な災害が発生した際、ケガ人の治療に優先順位をつけて対応にあたる「トリアージ訓練」が、きのう、山形大学医学部附属病院で行われました。

県の防災計画で災害医療の拠点と位置づけられている山形大学医学部附属病院では、毎年、災害を想定した訓練が行われています。

きのうの訓練は、震度6弱の地震が発生し70人の負傷者が次々と病院に搬送されるという想定で行われ、医師や看護師など総勢200人が参加しました。

医師の声がけ「歩けます?これつけてください」

大内希美アナウンサー「医師や看護師が手に持っているのがトリアージ・タグです。歩行はできるか、脈はどうかなどを確認し患者の容態に合わせてタグを切っています」

トリアージとは、4色のタグによって患者の治療優先度を分かりやすくするもので、4つの色が心肺停止、重症、中等症、軽症をそれぞれ表します。

多くのケガ人が出ることが想定される災害時。

トリアージは早い治療が必要な重症者を見つけより多くの命を救うために必要なものなのです。

山形大学医学部附属病院 救急部 小林忠宏 副部長「一番のメリットは優先順位をつけられること。しっかり見極めてやることによって限られた医療資源で最大多数の患者さんを救える」

「実際にやることがわかっているという状態にまずはもっていってもらえれば役に立つと思う」

現場で迅速かつ的確な判断が求められる医師や看護師たちは、患者とコミュニケーションを取りながらもしもの時をイメージして訓練に取り組んでいました。

研修医は「災害現場での医療は経験したことがなかったが、今回実際にシミキュレーションができていざ災害が起こった時の迅速な行動に繋げられたらと思う」

「今日足りなかったと思うところがあったので、そこを生かして災害では間違いないようにできたらと思う」

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