「メンズ脱毛」に「キッズ脱毛」。近年の美意識の高まりで、性別・年代問わず大きな広がりを見せている「脱毛」ですが、最近では「介護脱毛」という言葉もあると言います。「介護脱毛」とは、一体どんな脱毛なのか。そして、その目的とは。

▼ミドル世代・シニア世代でじわり浸透「介護脱毛」とはー

裾野がぐんぐん広がっている「脱毛」ですが、今、ある新たな領域で注目を集めています。米子市内の美容クリニックを訪ねると…


米子こどもクリニック 田本直弘 理事長
「介護脱毛に来られることが少しずつ増えている。結局黒いもの、メラニンに対してレーザーが反応するので、全部白髪になっちゃうと遅いってことで、だいぶ意識が早まってきている」

「介護脱毛」。将来介護されることを想定し、あらかじめデリケートゾーンを脱毛しておくというもので、このクリニックでは専用のレザーで毛を生やすもととなる組織を破壊し脱毛効果を得る「医療脱毛」でそのサービスを提供しています。

鳥取県西部地区在住・40代女性
「今脱毛をすれば、美容として考えられるし、"介護"される側になるのはあっという間だなと思って、20年ぶりに脱毛にトライしました」

米子市在住・60代男性
「将来的には誰かのお世話になると思うので、去年冬から軽い気持ちで始めました。今回で8回目になりますが効果を実感していて、妻には内緒で通っています」

このクリニックでは、40代後半から60代の男女が「介護脱毛」を利用。
今では脱毛患者の約1割弱が該当し、年々「介護脱毛」目的の患者が増えているといいます。

▼「デリケートゾーンを脱毛」介護現場の声はー

では、一体なぜデリケートゾーンを脱毛すると良いのか。

米子市内にある介護施設では、去年、隣接する病院に「介護脱毛」が受けられる美容部門を立ち上げました。


真誠会 山田千佳さん
「皮膚の清潔が保持されたりとか、においだとか、排せつ介助が介護者がやりやすいっていうのはあるかな」

介護で欠かせないのが、排せつの介助です。

排せつを自分の意思でコントロールできない入居者はオムツで生活をしていますが、オムツの中では尿や便がアンダーヘアに絡まりやすく、こびりついた汚れは落ちにくいため、オムツ交換に時間を要することもしばしばあります。


そんな時に介護脱毛をしていれば、介護する側、される側の負担が軽減される可能性があるというわけです。

真誠会 山根賢一 介護課長
「ご高齢の方が増えていっている中で、それを支える介護人材というのは非常に不足していると言われています。介護脱毛が排せつ介助の時間短縮につながるものではあると思う」

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