役場職員などと身分を偽って高齢女性からキャッシュカードを奪い金を騙し取ろうとした疑いで、糸満市の農家の男女3人が逮捕されました。

逮捕されたのはいずれも糸満市の農家の上里玲美容疑者(31)、神谷魅容疑者(26)、それに18歳の男です。

上里容疑者らは8月30日、北谷町に住む80代の女性に「役場職員」などと身分を偽って電話をかけ「保険料の払い戻しのためキャッシュカードを回収する必要がある」と伝え、女性の自宅を訪れましたが、不審に思った女性はキャッシュカードを渡さず、女性の関係者が警察に相談しました。

その後防犯カメラ映像を確認したところ、容疑者が割り出されたということです。警察は捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていませんが、他に共犯者がいる可能性も視野に入れ調べを進めています。

県内では最近、同様の手口で高齢者を狙う特殊詐欺が多発しています。

8月27日には本島中南部に住む80代の女性3人が被害にあい、合わせて140万円あまりを騙し取られました。

(イメージ写真)

この日は本島南部でも同様の未遂事案が、また今月5日には本島北部でも高齢者4人に対する未遂事案が発生するなど、高齢者から金を騙し取ろうとする事件が頻発しています。

警察は、「役場職員が保険料の過払いの返金を電話で連絡することはなく、銀行員が他人のキャッシュカードを預かるようなことは絶対にありません」と強く注意を呼びかけています。

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