“令和の米騒動”と言われるほどの品薄が続くコメ。
待望の「魚沼コシヒカリ」の稲刈りが始まりました。
全国屈指のブランド産地・魚沼市。
65haほどでコシヒカリを作っているという小岩孝徳さんの田んぼでも、8月28日からコシヒカリの稲刈りを行っています。
うおぬま小岩農園 小岩孝徳社長】
「米不足も結構ひどかったが、今はもう他の農家もコシヒカリを刈り始めているので、これから新米がドンと出て米不足も解消されると思う」
トップブランド・魚沼コシヒカリを始めとする新潟の新米価格はどうなるのか?
6日に開かれた『新潟米懇談会』では、JAと取引先業者との間で意見交換が行なわれました。
その“米不足”の解消に向けて6日午後には、JA全農にいがたと販売店などが新米について話し合い、2024年産米のコメの価格についてJA側は、肥料や燃料費の高騰による店頭価格の上昇が見込まれるとしました。
実際に、2024年産米についてJAから農家へ支払われる“仮渡し金”は、例えば「一般コシヒカリ」の一等米で60kg1万7000円。2023年より3100円も上がっています。
早生品種の「葉月みのり」では店頭販売価格が4割ほど上がったお店もありました。
こうした現状に卸売業者からは…
「あまり上がると消費が限界というか、外食企業などは外国産のおコメを検討する可能性がある」
「買いだめた需要により、販売購入を抑制するブレーキがかかるのではないかという危機感がある。消費が落ちないような取り組みをしたいのでプロモーションを」
など、コメの“消費が落ちるのでは”という不安の声が聞かれました。
これに対してJA全農にいがたの伊藤能徳会長は、
「肥料や燃料などさまざまな値段が上がっている中で、農家が再生産できる価格を設定した。消費者の皆さんからご理解いただけるよう、これからもさまざまなかたちで努力していきたい」と話し、理解を求めました。
これから収穫が本格化するコシヒカリ。
まもなく店頭にも並び始めますが、どのような値段をつけるべきか、業者の苦悩が続いています。
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