次の衆院選に向けて、自民党富山市連は富山1区で現職の田畑裕明議員が候補者にふさわしいかどうかのアンケートを党員6000人を対象に行い、予備選を含めた選考方法を決める見通しです。富山市連に所属する議員に反応を聞きました。

次期衆院選富山1区の候補者選考の方法について協議してきた自民党富山市連。

自民党富山市連支部長 中川忠昭県議「党員の皆さん方にアンケート方式でいいから一度問うべきでないかと」

9月3日の常任総務会では、政治資金パーティー問題を巡って現職の田畑裕明衆議院議員に対し出席議員から批判が続出。続投についての意向調査で「賛成」が半数強、「反対」または「決めかねる」が半数弱と賛否が分かれ、候補者として認めるかどうかを問うアンケートを行うことを決めました。対象は富山1区の党員およそ6000人です。

この決定に、富山市連所属議員の反応は─。

富山県議会 種部恭子 議員「これまで自民党に対して様々なご批判もありますし、それでも頑張れよっていう声もあって、そんな支えてくださった人たちのご意見を聞くべきだと思います。それはいいことだと思います」

大井陽司県議「党員アンケートすることによって民意をしっかり汲み取ると。わかりやすいからね。それでいいんじゃないですか」

18日の集計結果を踏まえて選考方法を検討

富山市連では3日、中川忠昭支部長が異例の「予備選」発言。2日後には、候補者選考の過程に党員アンケートが加わり、候補者の1本化に向けて事態は混迷を極めています。

中川支部長に取材してみると─。

記者「アンケートをやりますという話は田畑議員本人にお伝えとかはした?」

自民党富山市連支部長 中川忠昭県議「正直言ってまだです」

記者「田畑議員のほうからの反応というか声とかも?」

中川忠昭県議「まぁそれ以上、なんでもないですから」

富山市連は7日、県議と市議による常任総務会でアンケートの設問など内容を協議。8日、校下ごとの支部長ら幹部に実施を伝え、党員にアンケートを発送します。

集計は18日に行い、結果を踏まえて「予備選」の実施を含めた選考方法を決める見通しです。

来月にも衆議院の解散総選挙が見込まれていて、候補者選考の時間は限られています。

「フルスペック」の予備選は困難との見方…

自民党富山市連政調会長 舎川智也富山市議「前の市長選の予備選挙みたいなフルスペックみたいなのはなかなか、これは実質的に皆さんご理解されるところなんじゃないかなと。ただ、どんな形でできるかというのは、これから議論していかなくてはいけないなと思います」

富山市連の舎川智也政調会長は3年前の富山市長選の予備選を引き合いに街頭演説や公開討論を行う「フルスペック」の予備選は困難との見方を示しました。

自民党富山市連政調会長 舎川智也富山市議「ただある程度、ここまでくればできる範囲で広く声は聞くべきなんじゃないか、当然田畑さんにとってもこういった主張をすることはとてもいいことだし、また改めて再選、みんなから選ばれれば当然、前に出てしっかり私たちも応援するし、私たちとしては広く声を聞いた上で、決めていきたいということです」

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