原則「徒歩」とされていた津波避難が見直されることになりました。元日の能登半島地震で津波被害に見舞われた上越市直江津地域の町内会は、車での避難を含めた新たな避難計画を作りました。

上越市港町防災対策委員会 泉秀夫委員長
「自動車避難について色々と検討しました。検討、実験もしたりした結果、自動車避難をやってみようと」

先日、上越市で開かれた津波避難に関するワークショップで、上越市港町の町内会は津波が発生した際、高齢者や支援が必要な人が1人以上乗っていることや浸水想定区域外に避難することなど、条件付きで車での避難を認めることにしました。

上越市港町防災対策委員会 泉秀夫委員長
「(車の避難は)避難所に避難ではなくて、車はそのまま仮の避難所になってほしい。津波の浸水区域外に車で行ってほしい」

津波避難について上越市は『原則徒歩』としていましたが、能登半島地震を受け港町の住民らから、高齢者や支援が必要な人の徒歩避難について不安の声が上がっていました。

そこで上越市は、支援が必要な人に限って車での避難も選択肢に加える方針を決め、港町は5月に徒歩と車、両方の避難を取り入れた避難訓練を行っていました。

上越市によりますと、これまでに港町の他に直江津地域の3つの町内会が車を使った避難を計画に盛り込んだということです。

上越市港町防災対策委員会 泉秀夫委員長
「車で逃げて助かる命が増えることが大きい。やはり車だったらねって方が多いんですよね」

上越市危機管理課 岩崎健治課長
「変更した計画を実行する形になりますので、検証して繰り返し訓練をやっていくことが市として一番だと思っているので、住民の皆さんと一緒に行動していきたい」

10月12日には国や市、自衛隊なども参加して車での避難も取り入れた防災訓練が行われます。

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