「カバンを落とした。今日中に支払うお金がいる」などと言い、新潟県糸魚川市に住む80代女性から現金200万円をだまし取ったとして、大阪市西成区に住む36歳の男が逮捕されました。逮捕のきっかけはタクシー会社から「地名が読めない不審な客からの電話があった」という通報でした。

詐欺(オレオレ詐欺)の疑いで逮捕されたのは、大阪市西成区南津守町に住む無職の男(36)です。
警察によりますと男は何者かと共謀して、今月5日、共犯者が80代女性の自宅に女性の息子に成りすまして電話を掛けました。そして「カバンを落とした。今日中に支払うお金がいる」などと話し、現金200万円を用意する要求し、「上司の甥が受け取りに行く」などと話したということです。
その後、女性の自宅を“息子の上司の甥”に成りすました男が現金を受け取りに訪れ、200万円をだまし取った疑いがもたれています。

その後、男はタクシーに乗ろうとタクシー会社に配車を依頼しましたが、地名が読めなかったことから不審に思った会社側から「不審な客からの電話があった」と通報。警察官が駆け付けて話を聞いたところ、犯行をほのめかす供述をしたことから逮捕に至ったということです。

調べに対し、男は「受け子役とわかっていながら、現金をだまし取ったことは間違いない」などと話していて、警察は男が犯罪にかかわった経緯や、犯罪組織の実態解明について捜査を進めています。
また、新潟県内では特殊詐欺を疑わせるような電話が相次いでいるということで、警察は不審な電話があった場合は、家族や最寄りの警察署などに相談してほしいとしています。

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