秋篠宮家の長男・悠仁さまがきょう、18歳の誕生日を迎え、成年となりました。男性皇族が成年を迎えるのは39年ぶりです。
悠仁さまは高校3年生で、大学受験を控えられていることから、成年行事や記者会見は来年春以降に行われます。
誕生日に先立ち、悠仁さまは18歳の成年を迎えた感想を文書で寄せられました。
【悠仁さま成年の感想(全文)】
今年の9月6日に18歳の誕生日を迎え、成年になります。幼稚園や小学校、中学校に通っていた日々がついこの間のことのように感じていますが、もう成年なのかと思うと、時が経つのは早いと実感しています。
この18年の間、多くの方々が、その時々にさまざまな形で心を寄せてくださいました。深く感謝申し上げます。そして、今まで育ててくれた両親と姉たちにも感謝しています。
2022年4月から、民法の定める成年年齢が20歳から18歳になったことにより、私も成年になるのは高校在学中になります。今は最終の学年として、進路実現に向けて努めつつ、学校行事を含め、残り少ない高校生活を大切にしたいと思います。
今後も一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを吸収して、成長していきたいと思います。
【高校生活】
現在、筑波大学付属高校3年生の悠仁さま。この1年、文化祭などの学校行事やバドミントン部の活動に取り組むなど充実した高校生活を送られているということです。
【公務の経験】
今年の6月にはルクセンブルクの皇太子が来日し、ご一家で夕食を共にし、懇談されました。また、今年の7月から8月にかけては秋篠宮ご夫妻とともに「第48回全国高等学校総合文化祭」に出席されました。
高校生の美術・工芸作品を鑑賞し、「環境汚染」を表現したという陶器の作品について、悠仁さまは「表面がすべすべですよね。どうされたんですか?」と質問。油絵の作者には「光の反射はどういうふうに表すんですか?」と問いかけるなど大勢の高校生と交流されました。
【自然誌への興味】
悠仁さまは幼い頃から生き物の生態や環境を研究する「自然誌」の分野に興味を持ち、そうしたことが学べる大学への進学を希望されています。
今年4月には秋篠宮さまと玉川大学農学部の研究施設を訪問されました。コガタスズメバチの巣を手に取った悠仁さまは「種類で違うんですか。色が違っていて」「大きいですね、すごく」などと感想を述べられていました。
【トンボの論文】
自然誌の分野の中でも特にトンボに興味があり、去年9月、悠仁さまが筆頭著者となる学術論文が初めて発表されました。
国立科学博物館の研究者らとの共同執筆による論文は「赤坂御用地のトンボ相 -多様な環境と人の手による維持管理-」という内容で、2012年から2022年までに赤坂御用地で確認されたトンボの種を特定し、分類したものです。その中には絶滅危惧種のトンボも含まれていました。
また、今年の8月には京都市で開催された「第27回国際昆虫学会議」に招待されて出席し、研究者と交流されました。
この会議で悠仁さまの共同研究者が「皇居のトンボ相」という内容のポスター発表を行い、悠仁さまの名前もポスターに掲載されました。
【側近の感想】
悠仁さまの進学先の見通しについて、週刊誌などの報道が過熱しています。
こうした現状について、秋篠宮家の側近トップの吉田尚正皇嗣職大夫は「根拠のない情報が流れていることに心を痛めている」と述べ、悠仁さまには「静かな環境で入学試験のご準備をしていただきたいというふうに、心から願っております」と話しました。
【成年式は春以降に】
宮内庁によりますと、「加冠の儀」などの成年式や記者会見、勲章の授与は、悠仁さまが大学受験を控えていることから、来年の春以降に実施されるということです。
成年式前となる今年秋の園遊会や年明けの新年の一般参賀に悠仁さまは出席されないということです。
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