兵庫県の赤穂市民病院で起きた手術のミスをめぐる裁判で、執刀医が「上司にせかされた」などと主張しました。

 訴状によりますと、兵庫県内に住む70代の女性は2020年1月に、赤穂市民病院で腰の骨の治療を行うための手術を受けましたが、執刀医に誤って腰の神経の一部を切断され、下半身に重いまひが残りました。

 女性とその家族は、執刀医と赤穂市に約1億3000万円の損害賠償を求めて裁判を起こしています。

 4日の裁判には執刀医本人が出廷、「技量不足は否めない」とした一方、「上司の医師にせかされてよく削れるドリルに変えたことが最大の原因」などと主張しました。

 医師はこの手術をめぐり業務上過失傷害の疑いで書類送検されています。

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