造船所内としては世界初となる水素エンジンの研究センターが広島県福山市に完成しました。

施設は福山市南部の常石造船の敷地内に設けられた「水素エンジンR&Dセンター」です。

2階建て施設の1階には、水素エンジンの性能や出力を試験する「テストベンチ室」を設けています。現在はこちらの緑色のエンジンを備えていますが、入れ替えることでさまざまな試験を行います。最大出力4000㌔㍗まで対応可能です。配管から水素が供給され、重油や軽油といった従来燃料と一緒に燃やして出力を確かめるそうです。

「水素ステーション」は、2025年1月完成予定で、整備が進んでいます。完成後は、水素を積んだトレーラーから、専用の機械を経て船舶に供給されていく拠点になります。

これらの施設は、常石グループなどが出資する「ジャパンハイドロ」が整備しました。

ジャパンハイドロ 青沼 裕 社長
「現実的に使える水素エンジン。これの加速をさせていきたい。そういったことで、日本の水素社会の実現に貢献したい」

脱炭素社会の実現へ大きな一歩となりそうです。

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