新潟市中央区の貴金属買取店で今年6月、刃物で店長を脅し金を奪おうとした強盗未遂などの罪に問われた名古屋市の男の初公判が4日に開かれました。
名古屋からおよそ500キロ離れた新潟までレンタカーでやってきたという男。そのきっかけは闇バイトでした。

強盗未遂と窃盗の罪に問われているのは、名古屋市瑞穂区の設備工・長友龍斗被告 (20)。
起訴状などによりますと、長友被告は何者かとと共謀して、新潟市中央区の貴金属買取店で包丁を店長に突きつけ、「金を出せ」などと脅し現金を奪おうとしたとした罪などに問われています。

4日、新潟地裁で開かれた初公判で、長友被告は裁判官から起訴内容に間違いがないか問われると「間違いありません」と認めました。

冒頭陳述で検察側は、長友被告が生活費や借金返済の工面に困り、インターネットを利用して新潟県内での「闇バイト」に応募したと説明。犯行の10日前から、SNSのアプリを通じて指示役と連絡を取るようになったということです。

長友被告は指示を受けて「ショッカー」というキャラクターのような衣装を用意し名古屋市内でレンタカーを借りて新潟まで運転してきました。
もともとは運転手役と聞かされていましたが、新潟市内に入った当日に指示役から強盗の実行犯を担うと聞かされ、包丁の入手も指示されたということです。

その包丁は新潟市内のドラッグストアで盗んだものだとして、長友被告は窃盗の罪にも問われています。

また、検察側は冒頭陳述で長友被告が犯行後、インターネットで事件に関するニュースや「位置情報、消す、アイフォン」などと検索していたと明らかにしました。
次回の裁判は10月に行われます。

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