「台風11号(ヤギ)」は日本列島には向かわずに8日の午前中に「熱帯低気圧」へと変わる見込みですが、今後「南シナ海」の海上で「非常に強い勢力」にまで発達するとみられています。気象庁の最新の実況によりますと「台風11号」は4日午後0時(正午)現在「南シナ海」にいて、ゆっくりとした速さで西寄りに進んでいるとみられています。7日~8日にかけて中国・ベトナム付近に上陸する可能性がありますが、その後8日午前中にラオスで「熱帯低気圧」に変わる見込みです。

「台風11号」の今後の進路や勢力のほか、日本の天気はどうなるのでしょうか?

以下、気象庁が発表する「台風11号」の実況と最新進路予想の詳細となります。
(◎のマークのある予報が台風が最も発達している日時の予報となります。)

「台風第11号(ヤギ)」の実況と予報
(気象庁・3日午後0時45分発表)

・4日午後0時(正午)の実況によりますと…
「台風11号」は「強い勢力」で、北緯19度00分、東経117度25分を中心に『南シナ海』で西北西方向にゆっくりとした速さで進んでいるとみられています。中心の気圧は970ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっています。台風の全域280kmが秒速15m以上の強風域となっていて、全域85kmが秒速25m以上の暴風域となっています。

・5日午後0時(正午)の予報によりますと…
「台風11号」は「強い勢力」のまま、北緯19度20分、東経115度20分を中心に『南シナ海』で西方向にゆっくりとした速さで進むとみられています。中心の気圧は965ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなっています。予報円の半径は65kmで、台風の全域155kmが暴風警戒域となっています。

◎6日午前9時の予報によりますと…
「台風11号」は「非常に強い勢力」に発達して、北緯19度50分、東経112度30分を中心に『南シナ海』で西方向に時速15kmの速さで進むとみられています。中心の気圧は935ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルとなっています。予報円の半径は100kmで、台風の全域270kmが暴風警戒域となっています。

※気象庁のHPによりますと、最大瞬間風速60m/sで…
「樹木・電柱・街灯が倒れる」「ブロック壁が倒壊する」「木造住宅が倒壊し始める」「鉄骨構造物が変形する」といった恐れがある強さの「猛烈な風」となります。

・7日午前9時の予報によりますと…
「台風11号」は「強い勢力」となって、北緯20度50分、東経108度05分を中心に『トンキン湾』で西方向に時速20kmの速さで進むとみられています。中心の気圧は965ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっています。予報円の半径は150km、台風の全域300kmが暴風警戒域となっています。

・8日午前9時の予報によりますと…
「台風11号」は「熱帯低気圧」に変わり、北緯21度35分、東経105度50分を中心に『ラオス』で西方向に時速25kmの速さで進むとみられています。中心の気圧は998ヘクトパスカルで予報円の半径は330kmとなっています。

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