先の東京都知事選挙で選挙とは無関係のポスターがポスター掲示板に貼られた問題などを踏まえ、鳥取県はこうしたポスター掲示を禁止し、違反した場合は撤去を含めた措置が取れる県独自の条例案を今月の県議会に提案することにしました。

先の東京都知事選挙ではポスター掲示板に選挙運動とは関係のないポスターが多数貼られるなど問題が発生しました。

平井知事は4日の会見で、公職選挙法の解釈・運用を徹底し、選挙管理委員会の権限行使をスムーズに進めるため「健全な民主主義のための公明かつ適正な選挙の確保等に関する条例案」を提案すると述べました。

鳥取県 平井伸治 知事
「肝心なのは公職選挙法の中にきちんとしたルールがあるわけですが、守られないことがあたかも社会全体が容認しているかのような状況にあるのではないかと。これに危機感を持ちまして、専門家の皆様とも意見交換をさせていただいたり、内容の検証をしております」

条例案では選挙運動に使用するポスター以外を公営ポスター掲示板に掲示してはならないと禁止を明文化し、選挙とは無関係のポスターが掲示されたときは撤去の命令や掲示板を管理する権限に基づく措置を行うとしています。

また選挙運動への妨害行為については急迫不正の侵害行為を速やかに停止させるよう努めると選管や警察などの対応を定めています。

条例案では更に選挙運動に関するウェブサイトなどでの広告料収入について報告書を提出すること、投票所のオンライン立会などの検討に努めることなども盛り込んでいます。

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