ことし6月、広島市でタクシーの運転手にはさみを突きつけ現金を奪ったなどの罪に問われている男の初公判で、検察側は、男は逃走後、奪った現金をパチンコ代などに使い果たしたと指摘しました。

広島市の無職・橋本昭弘被告は、広島市内で6月、タクシー運転手にはさみを突きつけて、「ええけぇ、出せ、刺すぞ」などと言って脅し、現金1万2000円を奪ったなどの罪に問われています。

3日に行われた初公判で、橋本被告は起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は、橋本被告が「失業保険を受給したことで生活保護が打ち切られ、所持金をパチンコ代に使い果たしたことでタクシー強盗をしようと考えた」と指摘。奪った現金についてもパチンコ代や食費に使い果たし、交番に出頭したと述べました。

橋本被告は逃走中、盗んだ自転車を使って現金約4万円などが入ったハンドバッグをひったくったなどの罪にも問われていて、こちらについても次回以降、審理が行われる予定です。

次の裁判は、今月26日に予定されています。

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