令和の“米騒動”どうなっていくのか?農水省、JA、農家さんを取材しました。
今年の7月末で、在庫82万トンあったお米。お米は、JAと民間の卸業者が小売業者(スーパーマーケットなど)にさばくことで消費者に届きます。
実は、「お米がある店」は定期購入をしており、年間で一定量を仕入れています。一方「お米がない店」は品薄になったらその都度購入しているのです。
定期購入の方が優先度が高いので、“限りあるお米”というのは、定期購入の方に優先的に流れていくというわけです。
では、現在お米が品薄の店では、いつになったら買えるようになるのでしょうか?
これは、新米の入荷状況を見ればわかります。
8月~9月までは、南九州、南関東の“早場米”が市場に入っていました。しかし、市場に入ってもすぐ売れてしまったのです。
今後は、9月の中旬ぐらいから、北陸・東北・東海・北海道と“一大産地のお米”が、市場にどんどん投入されていきます。
そのため、『品薄感は解消されるだろう』と見られています。
では、高くなっていると言われている「米価」はどうなのでしょうか?
実は、高い高いと言われていても、2017年は1万5595円、2023年は1万5306円と数年前とあまり変わりません。
コロナ禍で需要が減り、お米が安くなりすぎていたので高く感じるかと思います。また、2024年に入って米価が1000円近く上がっているのですが、
農水省によりますと、市場にお米が入って、需要と供給のバランスが整えば、急速に米価が上昇するということはないのではないか?というふうに見ています。
台風が過ぎ去って、新米が順調に収穫されることを願うばかりです。
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