9月に入り本格的な秋に向かっていきます。蚊は夏のイメージがありますが、実は秋も要注意です。猛暑の夏は蚊の活動も減少しますが、涼しくなると再び活発化するといわれています。そこで秋の “蚊” 対策に注目します。ユニークな10円玉での対策など、簡単にできる方法を専門家に聞きました。

富山県でも35℃を超える猛暑日が続いた今年の夏。気象台からは秋も平年より暑いという予報が発表されていますが、季節は徐々に進んでいます。

本格的な秋へ向かっている中、これら気を付けなければならないのが…しつこいかゆみをもたらす蚊です。

害虫対策の専門家、白井良和さんによりますと、蚊は25℃~30℃で活動が活発になり35℃以上の猛暑日が増える夏場は一時的に蚊の活動が減少するといいます。

夏が終わり、気温が徐々に下がる秋になると蚊は再び増加。今年は10月、11月ごろまで注意が必要といいます。

害虫防除技術研究所 白井良和代表「去年の秋の成虫が多く産卵数も多かったので、冬を越した卵も多かったんです。去年ほどではないけれど、今年は多数増えているなという印象はありますね」

水たまりに蚊の幼虫が発生

白井さんによりますと、台風の到来や秋雨前線の影響で、雨が降りやすくなるこの時期こそ要注意とのことです。

蚊は水場に卵を産み繁殖するため、雨で “水たまりができると蚊も増える”というのです。

害虫防除技術研究所 白井良和代表「鉢の受け皿、タイヤの中など、そういった中に幼虫が発生しやすいので、蚊が多いという家は、身の回りに幼虫の発生源(水場)が多いです」

バケツや受け皿などに雨水が溜まっている場合はできるだけ捨てるようにしましょう。

10円玉の銅イオンで蚊を撃退

ホームセンターなどには様々な蚊の対策グッズがありますが…

身近にあるもので手軽にできる対策がこちら。

嘉藤アナ「用意するのは10円玉のみです。これを、この中(受け皿)に入れるだけで対策ができます」

虫防除技術研究所 白井良和代表「銅イオンというのが蚊を致死させる作用があります。銅線とか銅板でもいいのですが、10円玉だと皆さん大体家にありますよね。1枚か2枚を鉢の受け皿とか入れておくと、特に若い幼虫は死滅しますので対策になります」

運動すると蚊が寄ってくる…

家の周りの発生源を対策しても、外出時に刺されることはよくありますよね。

蚊が寄ってくる3大要素は、「高い体温」に「二酸化炭素」そして「水分」。

白井さんによると、運動をすると汗をかいて息から二酸化炭素が活発に排出されるため、より刺されやすくなるといいます。

また、蚊は黒や紺など暗い色に寄りつく習性がある一方、白や黄色など明るい服には寄り付きにくくなるため、外出の際は明るい服を選ぶのがおすすめです。

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