93年の歴史に幕を閉じました。平川市尾上地区で親子3代で洋菓子や和菓子を作り続けてきた古川菓子舗。

8月31日に多くの人に惜しまれながら閉店しました。

1931年に創業した古川菓子舗。8月31日の最終営業日には600個のケーキが用意され、別れを惜しむ多くの人たちが次々と訪れました。

店内でのやりとりの様子
「お世話になりました。ありがとうございます。お気をつけて」
「みんな元気でね」

来店客
「ずっと尾上町と一緒にお店をやってきたと思うので、とても残念。大事に味わいたい」

「来るたびに子どもの頃の味を思い出す。本当にお疲れさまという思いを込めて食べたい」

訪れた人の中には、この日に家族が誕生日を迎えるということで、毎年食べてきた思い出のモンブランを購入する人も…。

来店客
「きょうはたまたま母の誕生日で、予約できてよかった。最後なので喜びを感じながら、母も満94歳になるので、その喜びも(かみしめながら)一緒に食べたい」

3代目店主の裕子さんは、数字の形をしたろうそくをプレゼントするなどして馴染みの客たちに最後まで感謝の気持ちを伝えていました。

古川菓子舗 3代目店主 古川裕子さん
「祖父と父が築いたこの店は偉大だったなと思いました。親子代々に渡って古川菓子舗を利用してくださってありがたかったです」

親子3代で受け継いできた「古川菓子舗」は93年の歴史に幕を下ろしました。

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