60年の歴史に幕を下ろした「ちゅーピープール」。最後の日となった1日には、今シーズン最多の来園者数を記録するなど多くの人が別れを惜しみました。

米田健太郎 記者
「営業が終了するちゅーピープールですが、プールはきょうも多くの人たちで賑わっています」

営業最終日となったきのうは、今シーズン最多の4800人を超える人がプールに詰めかけました。

訪れた人
「あんまり来てなかったので最後に来てみようと思って」
「たのしいです!めっちゃ楽しいです!」
Q.きょうで最後ですが…?
「まじ悲しい!なくならないで!」

訪れた人
「気持ちよかったです!最初で最後のちゅーピープールでした。来年もやって欲しい気持ちはありますけど…」

訪れた人
「わたしは地元なので、ちゅーピープールには、小・中学生の時は何度も来てました。(最後なので)本当に悲しい。泣きそうです。」

1964年に「チチヤスダイヤモンドプール」として開業し、2007年に「ちゅーピープール」としてリニューアルオープン。シーズンにおよそ10万人が訪れ、びっくりバケツや波のりなど7種類のプールを楽しみました。

その中で、ことし1月、プールを所有する中国新聞社とカープ球団、廿日市市が、プールの跡地におよそ500メートル離れた場所にある大野練習場と大野寮を移転させることを決めました。これを受け、ちゅーピープールは、今シーズンでの営業終了が決まりました。

さみしいのは、お客さんだけではありません。20年以上、この場所でラーメンを提供してきた中本美佐緒さんは、「やっぱりさみしい。夏になるとこれがあるという感覚だった。暑くてつらいんですけど(笑)。コロナとか色んなことがある中でずっと続けてきてくれたことは感謝している」と話しました。

また、ことし1月、去年まで一緒にお店をしていた、夫・善範さんを亡くしました。中本さんは「最後は、本当にやりたかったのではないかと思います。見ているのではないかと思うから、手を抜かずに頑張ろうと」話していました。

閉園の時間が近づくと、最後の瞬間を見届けようと、出入り口の前に大勢の人が集まりました。

中国新聞社 岡畠鉄也 社長
「さみしいですね。これだけ多くの人に愛されていたんだなと改めて思いました」

門が閉められると、集まった人からは拍手が起こりました。大勢の人が見守る中、60年の歴史に幕が下ろされました。

訪れた人
「悲しくて悲しくて…。ちゅーピープールは、あって当たり前のものだったので、それがなくなってしまって…もう言葉にならないです。いっぱい楽しませてくれてありがとう」

台風の影響で29日から31日の3日間、臨時休園になったちゅーピープール。最終日は営業再開できたことで、「最後に訪れられてよかった」と話す人もいました。

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