東京電力福島第1原発では2号機の溶融核燃料(デブリ)の微量採取がミスで延期され、原子力規制委員会の山中伸介委員長は28日の記者会見で「周辺住民の怒りは理解できる」と述べた上で、「1、2週間遅れることに一喜一憂するものではない。安全に作業を進めていくことが大事」と指摘した。採取は、8班各6人で装置にパイプを押し込もうとしたところ、3班目でパイプの配置が誤っているのに気づき、中断。班分けしているのは被ばくを抑制するため。空間線量は最大毎時4ミリシーベルト。最も被ばくした作業員は0.77ミリシーベルト。原発で働く作業員の被ばく限度は年間50ミリシーベルトに設定されている。  汚染水を浄化処理した後のトリチウムを含む水の海洋放出は24日で1年になった。


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